クマ治療 総合ガイド|種類・見分け方・原因と治療の選び方【医師が構造で解説】複製ページ
クマは“色”ではなく構造です
──原因の層から治療を選ぶ総合ガイド
私は、目の下のクマ・たるみ・膨らみは「色」ではなく、
目の下〜中顔面の立体構造のごくわずかな変化から生まれると考えています。
クマの見え方には、必ず理由があります。
青く見える、黒く見える、膨らんで見える──。
一見「色」の違いに見えても、その多くは
・目の下と中顔面の ごくわずかな位置関係の変化
・それによって生まれる 形(影)の差
が原因です。
クマの本質は、皮膚の色ではなく、
“構造”がつくる立体のズレにあります。
まずは、この仕組みを知ることが、
後悔しないクマ治療の第一歩です。
このページでは、私がこれまで7,000例以上のクマ治療の中で整理してきた
クマの4つの見え方(影・透け・茶・膨らみ)
クマをつくる3つの構造(境界/眼窩脂肪の位置/中顔面の深層変化)
原因を見極めるための整理軸(「質」と「位置」)
各要因に対応する治療(裏ハムラ/PONO式裏ハムラ/裏ミッドフェイスリフト/皮膚再生療法)
を、できるだけわかりやすくまとめています。
- 皮膚(表皮〜真皮)=「質」の問題(薄さ・小ジワ・透け)
- 浅層/中間層/深層=「位置」の問題(段差・重心・支持)
原因を見極めるための整理軸は、次の2つです。
「自分のクマの原因」と「合う治療の候補」を、ご自身でイメージできるようになること。
それが、このクマ治療総合ガイドの目的です。
クマが生まれる“構造の仕組み”
── 目の下は「多層構造」でできています
目の下の構造は、
・皮膚
・眼輪筋
・脂肪(眼窩脂肪・中顔面の脂肪群)
・靭帯
・骨膜
といった多層構造でできています。
それぞれが年齢とともに異なる変化をするため、
・どの層に原因があるのか
・どの層がどこまで変化しているのか
を見極めるには、解剖学的な視点が欠かせません。

この領域はとても繊細で、ほんのわずかなズレが
・影
・透け
・膨らみ
といった、クマの見え方の違いにつながります。
その中心となるのが、次の3つの構造です。
① 境界の“凹み”
──影の起点になるライン
目の下には、細い“境界(凹み)”が存在します。
一般的には「ティアトラフ」と呼ばれる部位に近い部分です。
ここは、骨に近い層で靭帯や結合組織が強く付着しており、
・この部分は動きにくく、年齢を重ねても大きく位置が変わりにくい
・光が正面から当たると、ここに影が落ちやすい
という特徴があります。
そのため、この「動かない境界」が影の起点となり、
まず最初に「線」としてのクマが形づくられます。
影が見えるのは「色」の問題ではなく、
光が当たったときの“形の差”によるものです。

② 眼窩脂肪が“前に押し出される”しくみ
── 境界で動きが止まり、薄い皮膚が伸ばされる
境界のすぐ上には、眼窩脂肪があります。
本来、眼窩脂肪は、加齢とともにわずかに下方向へ移動する力を受けていますが、
・境界の付着が強い方では、その動きが境界で制限される
・下に下がれず、「境界のところでせき止められて前に押し出される」ように見える
ことがあります。
これは脂肪の“量”が増えたわけではなく、
「止められている位置」の現象です。
さらにこのとき、
・もともと薄い目の下の皮膚が、わずかに引き伸ばされる
・その結果、皮膚の下にある筋肉の赤みや血管の青みが透けて見えやすくなる
という変化が重なります。
この「薄さ」と「押される力」が重なることで、
クマがより濃く、複雑に見えることがあります。

③ 中顔面の“深層の重心”がゆっくり下がる
頬の深い層には、顔の立体を支える重要な脂肪群
(SOOF・deep medial cheek fat(DMCF)など)が存在します。
※専門的にはこの周辺の脂肪群をまとめて「深層ユニット」と捉えます。
加齢に伴い、深層ユニットの重心は、少しずつ外側・下方向へ移動します。
その結果、
・境界の影とのコントラストが強くなる
・頬の立体が平坦・下向きに見える
・顔全体が「疲れて見える」「しぼんだように見える」
といった印象につながります。

3つの構造が重なり、クマという“見え方”になる
境界の影
境界で動きが止まった脂肪のふくらみ
中顔面の深層がゆっくり下へ向かう変化
これらの3つが重なり合うことで、
・黒く見える
・青く/赤く透けて見える
・茶色くくすんで見える
・膨らんで見える
といった、さまざまな“クマの見え方”が生まれます。
クマは“色”そのものではなく、
境界・脂肪・深層という3つの構造のバランスが、表面に影として現れたものです。
いわゆる “ティアトラフ” とは?
── 名前よりも「どんな役割か」を知る
ここで述べている“境界の凹み”は、
一般的に ティアトラフ と呼ばれる部分に相当します。
- 骨に近い層で、靭帯が強く付着している
- 動きが少ないため、光が落ちると影になりやすい
名称は専門的ですが、仕組みとしては
「動かない点に光が落ちる」ことで影ができる
という、とてもシンプルな構造です。
クマの種類、4つの見え方(影・透け・茶・膨らみ)と見分け方(セルフチェック)
クマは大きく分けて4つのタイプに分類できます。
多くの方は、これらが複数重なった「混合型」です。
クマの4分類(全体マップ)
- 影クマ(黒クマ):境界の凹みに光が落ちて見える影
- 透けクマ(青・赤・紫):皮膚の薄さ × 押される力
- 茶クマ:こすりグセや炎症によるメラニン増加
- 膨らみクマ:脂肪の“量”ではなく“位置のズレ”
「自分はどのタイプがいちばん強いか?」をイメージしながら読み進めてみてください。
影クマ・黒クマ
── “色”ではなく、境界の形がつくる影
影クマは、黒く“色がついている”のではなく、
境界(凹み)の形に光が当たり、影が落ちて見える現象です。
・境界は靭帯が骨に付着する「動かない点」
・わずかな凹凸でも、光の当たり方によってはっきりした影になる
さらに、境界の上にある眼窩脂肪が前に押されて見えるようになると、
・境界との段差が強調される
・影が深く、濃く感じられる
ことがあります。
影クマは「色を消す治療」では改善しにくく、
境界の段差を整えるアプローチが中心になります。
透けクマ(赤・青・紫)
── 薄い皮膚と、“押される力”の重なりで生まれる色
透けクマは、皮膚が薄い部分で
・眼輪筋の赤み
・血管の青み
が透けて見える状態です。
目の下はもともと皮膚が薄いうえ、
境界で動きが止まった眼窩脂肪が前に押されることで
・皮膚がわずかに引き伸ばされる
・さらに薄く、ハリの少ない状態になる
結果として、赤・青・紫の色が目立ちやすくなります。
透けクマは、
・構造(境界・脂肪の位置)
・皮膚そのものの厚み・弾力
両方に向き合う必要があるタイプです。
茶クマ
── 刺激による“防御反応”で生まれる色
茶クマは、皮膚のメラニンが増えて薄く茶色く見える状態です。
メラニンは「皮膚の防御反応」であり、
・こするクセ
・メイク・クレンジングの摩擦
・アレルギーや炎症による刺激
が積み重なることで、少しずつ濃く見えてきます。
凹凸を隠そうとしてコンシーラーを重ねることで
刺激が増え、二次的に茶クマが生じるケースもあります。
茶クマは、
・まず刺激を減らす
・必要に応じて、表皮ケアやレーザー治療を考える
といった段階的なアプローチが基本です。
一方で、構造の凹凸を整えることでメイクの重ね塗りが減り、
結果的に茶クマが軽くなる方も少なくありません。
膨らみクマ
── “量”ではなく、境界で止まった“位置のズレ”
膨らみは、脂肪が単純に多いからではなく、
境界で動きが制限され「下へ行けず前に押される」ことで起こる形です。
・脂肪自体は増えていなくても
・境界の位置でせき止められることで膨らんで見える
さらに、中顔面の深層脂肪が外側・下方向へ重心移動すると、
・膨らみの位置が強調される
・膨らみの下に広い影が生まれる
ことで、「たるみ」として目立つようになります。
膨らみクマは、
量を減らすのではなく、“位置”を整えることが重要です。
クマが“治らなかった/悪化した”本当の理由
── あなたのせいではありません
ここでは、「なぜ治療してもクマが残ったり、悪化したように感じるのか」を、構造の視点から整理します。
私はこれまで、多くの患者さんのクマ治療や修正治療を行ってきましたが、
その中で痛感しているのは、
「治療そのものが悪い」のではなく、
「原因となる層の見極め」がずれていただけ
というケースが非常に多い、という事実です。
① 治療名で選ぶと“構造の誤差”が生まれる
クマは「治療名」で選ぶ時代ではありません。
同じ“影”に見えても、
・浅い層の段差が原因
・眼窩脂肪の“位置”の問題
・骨膜上の中間層が下がっている
・中顔面の深層(骨膜下アプローチが必要な領域)が主因になっている
など、原因の層は人によって全く違います。
治療名だけで選ぶと、本来扱うべき層がズレてしまい、
結果として「思ったように変わらない」という誤差が生まれます。
治らなかったのは判断ミスというより、
構造の違いを知らなかっただけのことがほとんどです。
② 脱脂では改善しにくい“構造の理由”
膨らみは、脂肪の“量”ではなく、
境界でせき止められて「前へ押し出される」位置の問題で起こります。
脂肪を取るだけでは、
- 凹みとの段差がそのまま残る
- かえって影が強調される
ことがあります。
さらに、脂肪を取りすぎると、
- 将来的な凹み
- 目の下の「痩けた」印象
につながりやすく、疲れた印象が強まることもあります。
脱脂が合わなかったのは「足りなかった」からではなく、
本質が“位置の問題”だったからです。
③ 注入が馴染みにくい“構造的な理由”
ヒアルロン酸や脂肪などの注入治療は、
- 境界が強く固定されている部位では馴染みにくい
- 境界より上に注入すると段差が強調されやすい
- 境界より下に注入すると、重く・たるんで見えやすい
といった特徴があります。
また、涙袋や眼輪筋の動きによって、
注入した部分がわずかに動いていくこともあり、
柔らかさだけでは解決できないケースもあります。
注入が「合わなかった」のは、
技術だけの問題ではなく、
構造的に馴染みにくい場所だった可能性があります。
④ 表ハムラの構造的な役割と限界
── 皮膚は「切る前に」内部を整える
表ハムラは皮膚を切開して行う治療です。
- 浅い層と皮膚を扱う治療
- 傷跡や外反に配慮する必要がある
皮膚を引き上げることで一時的に張りが出て、
クマが軽く見えることもあります。
しかし、クマの本質が
- 境界の段差
- 中顔面の深層の位置変化
にある場合、内部構造に丁寧に働きかけないと、
時間とともにクマが戻ることがあります。
また、目の下は解剖学的に本来は「皮膚が余りにくい場所」です。
「皮膚が余って見える」多くのケースでは、
- 皮膚そのものの弾力低下
- その下の構造の変化
が原因であり、必ずしも皮膚切除が必要とは限りません。
そのため私は、
まず内部構造を整え、それでも本当に余る場合にのみ皮膚切除を考える
という順番が、負担が少なく自然なアプローチだと考えています。
表ハムラが不適、という意味ではありません。
・表面と内部では「扱える層」が異なる
・クマの本質が内部構造にある場合には、皮膚を切らずに行う治療を優先する選択肢がある
という考え方が大切です。
クマ治療は何科で受けるべき?
── 皮膚科・形成外科・美容外科の役割
ここでは、「そもそもクマ治療は何科に相談すべきか」を整理します。
「クマ治療は皮膚科? 美容外科? 形成外科?」
と迷われる方は少なくありません。
それぞれ、得意とする領域が異なります。
皮膚科が得意な領域
- 茶クマ(色素沈着)
- 皮膚の炎症・アレルギー
- 外用治療・一部の再生医療
形成外科が得意な領域
- 眼瞼下垂などの機能面の治療
- まぶた周囲の解剖学的特徴に基づいた手術
美容外科が得意な領域
- 目の下の膨らみ・段差・中顔面の立体バランス
- 脱脂・裏ハムラ・中顔面リフト・再生医療など、
見た目の改善を目的とした治療
Pono Clinic Tokyo のスタンス
ポノクリニック東京は、美容外科として
「目の下の構造を見極める治療」を中心に行っています。
どの層に原因があるかを丁寧に診断し、
必要最小限の治療をご提案するというスタンスです。
クマ治療は“治療名”で選ぶ時代から、“層”で選ぶ時代へ
── 4つの層と、その特徴
ここからは、原因となる「層」と、それに対応する治療を整理します。
クマ治療を構造で整理すると、原因は大きく次の4項目に分けられます。
- 皮膚(表皮〜真皮):薄さ・小ジワ・色の透け
- 浅層(境界・眼窩脂肪):段差(影)と膨らみの位置
- 中間層(骨膜上):浅い重心の低下による“広がる影”
- 深層(深層ユニット+支持構造):中顔面の土台の重心変化
※深層は、骨膜下アプローチで支持構造を解除してはじめて、深層ユニットの重心再配置が成立します。
① 皮膚(表皮〜真皮)
- 皮膚が薄く、赤みや青みが透けて見える
- 小ジワ・刻まれたシワ・ハリの低下が気になる
→ 皮膚の厚みと弾力を整える「皮膚再生療法(PRPF)」が中心
② 浅層(境界・眼窩脂肪)
- 境界の凹凸や脂肪の位置関係で影が強く見える
- 「影クマ」「膨らみクマ」が主体
→ 脂肪の“量”ではなく位置を整える「裏ハムラ」が適応
③ 中間層(骨膜上)
- 中顔面の浅い層がわずかに下がり、
境界との段差が深く見える - 影が線ではなく、面として広がる「疲れ影」
→ 浅層と深層の“橋渡し”となる層を整える
「PONO式裏ハムラ」が適応
④ 深層(深層ユニット+支持構造)
- **深層ユニット(SOOF・DMCFなど)**の重心変化が主因
- 影が「線」ではなく**“面”として広がる**
- 頬が平坦〜下向きに見え、顔全体が疲れて見える
→ この領域は、表面から“引っぱって整える”のでは安定しにくく、
骨膜下アプローチで支持構造を適切にリリースしてはじめて、深層ユニットの重心を再配置できます。
そのため、適応がある場合は 裏ミッドフェイスリフト が選択肢になります。
各層に対応する治療(全体像)
| 原因の層(主な構造) | 主な症状 | 主な治療 |
|---|---|---|
| 表皮〜真皮(皮膚の薄さ) | 透けて見える・青/赤/紫・小ジワ | 皮膚再生療法(PRPF) |
| 浅層(境界・眼窩脂肪) | 影クマ・膨らみクマ・段差 | 裏ハムラ |
| 中間層(骨膜上) | 疲れ影・面として広がる影 | PONO式裏ハムラ |
| 深層(深層ユニット+支持構造/骨膜下アプローチで重心再配置) | 頬の重心低下・中顔面全体の“下向き感” | 裏ミッドフェイスリフト |
どの治療が最も合っているかは、
年齢や流行ではなく、「どの層からクマが生まれているか」で決まります。
原因の深さが分かれば、
「治療名」で迷う必要はありません。
Pono Clinic Tokyo の3つの構造治療
── 裏ハムラ・PONO式裏ハムラ・裏ミッドフェイスリフト
ここでは、当院で行っている3つの構造治療を、位置づけだけ簡単に整理します。
詳細は、それぞれの専用ページで図や症例とともに解説しています。
裏ハムラ(浅い層 × 段差調整)
── 浅い段差を整え、影の境界をなめらかにする
・境界の凹凸
・眼窩脂肪の前方圧
・「量」ではなく位置の問題
にアプローチします。
脱脂(脂肪を取る治療)では届かない「位置のズレ」を、
自然になだらかに整える治療です。
Pono式裏ハムラ(中間層 × 橋渡し)
── 浅層と中間層を整え、広がる“疲れ影”に向き合う
・影が線ではなく“面”として見えるタイプ
・浅層だけでは説明できない「疲れ感」
に対して、骨膜上の中間層の重心を
浅層との連続性を保ちながら整える治療です。
他院で「裏ハムラ+ミッドフェイスリフト」と呼ばれる層を、
ポノクリニック独自の設計で扱っています。
裏ミッドフェイスリフト(深層ユニット × 骨膜下アプローチ)
── 深層ユニットの重心を本来の位置へ戻し、自然な立体をつくる
・深層ユニット(SOOF・DMCFなど)と支持構造(ZCLなど)の影響が主体
・クマだけでなく、頬の立体・ほうれい線・中顔面全体の印象に影響するケースに適応
この領域は、表面を引っぱるだけでは安定しにくく、
骨膜下アプローチで支持構造を適切にリリースしてはじめて、深層ユニットの重心再配置が成立します。
「クマ」というより、
顔全体が疲れて見える・しぼんで見えるという方に向き合う治療です。
3つの治療には、優劣ではなく“扱う層の違い”があります。
どの治療が最適かは、あなたのクマがどの層から生まれているかで決まります。
診察では、まず原因の深さを丁寧に評価し、
必要な層だけを無理なく整えるご提案を行っています。
皮膚が薄くなったタイプには「皮膚再生療法(PRPF)」を
ここでは、クマの中でも「皮膚そのものの薄さ・小ジワ」が主な悩みの方に向けて、
皮膚再生療法(PRPF)の位置づけを整理します。
目の下の皮膚は、解剖学的に本来“余りにくい”場所です。
それでも「皮膚が余ってたるんで見える」場合、その多くは
・皮膚が薄くなり、弾力が低下していること
・その下の構造にズレが生じていること
が重なっています。
この皮膚そのものの薄さ・小ジワ・刻まれたシワに対して、
ポノクリニック東京では、皮膚再生療法(PRPF)を行っています。
皮膚再生療法(PRPF)の考え方
・ご自身の血液から成分を抽出し
・生理的な創傷治癒反応で出る成長因子に近いバランスで
・皮膚の厚みと弾力を、時間をかけてゆっくり回復させていく
切って引っ張るのではなく、
「薄くなった皮膚を内側から育て直す」
という考え方の治療です。
当院がPRPFを採用している理由
私がクマ治療においてPRPFを採用しているのは、
・長年確立されたプロトコルに基づき行われていること
・生理的な濃度に合わせた、安全性の高い治療であること
・適切な条件で行えば、重篤なトラブルの報告が非常に少ないこと
などから、再生医療の中でも安全性と再現性を重視した選択であると考えているためです。
私はPRPF学会にも所属し、
日々、学術的な情報をアップデートしながら治療に取り組んでいます。
クマ治療の費用・ダウンタイム・リスクの“全体像”
治療法によって、費用・ダウンタイム・リスクは大きく異なります。
ここではあくまで「全体のイメージ」を整理します。
費用の目安(イメージ)
| 治療区分 | 目安の費用帯 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 外用治療・再生治療 | 数万円〜 | 皮膚の質・薄さの改善 |
| 脱脂(経結膜) | 十数万円〜 | ふくらみの軽減(量の調整) |
| 裏ハムラ | 数十万円〜 | 浅層の段差・影の改善 |
| 裏ミッドフェイスリフト | 数十万円後半〜 | 深層の重心を戻す構造治療 |
※ 正確な金額は料金ページをご確認ください。
ダウンタイムの考え方(目安)
| 治療区分 | ダウンタイムの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 外用治療・再生治療 | ほぼなし〜翌日から通常生活 | 日常生活に支障の少ない治療 |
| 脱脂(経結膜) | 数日〜1週間 | 腫れ・内出血が出ることも |
| 裏ハムラ | 1〜2週間 | 段差を整える治療。経過で自然に馴染む |
| 裏ミッドフェイスリフト | 1〜2週間(完成は数ヶ月) | 深層操作のため、落ち着くまで時間が必要 |
全ての治療に共通する可能性として、
- 腫れ・内出血
- 左右差
- 仕上がりの個人差
- 過度に浅い層を触る治療による不自然さ
といったリスクがあります。
クマ治療でいちばん大切なのは、
「どの治療が良いか」ではなく、
「あなたの構造に合っているかどうか」です。
ポノクリニック東京では、
必要以上の治療を勧めないことと、
リスクやダウンタイムをメリットと同じ重さで説明することを徹底しています。
年齢と治療のタイミング
── 何歳から・何歳まで?ではなく「構造がどう変わっているか」
クマ治療は、年齢ではなく「構造」で選ぶ治療です。
実際に、当院では
- 10代後半〜20代の方から
- 60代・70代・80代以降の方まで
幅広い年齢の方が、切らずに改善されています。
目の下の皮膚は、本来あまり“余りにくい”部分です。
年齢とともに弾力がゆっくり低下していきますが、
- まず内部の構造を丁寧に整え
- 必要に応じて皮膚や表面の治療を組み合わせる
ことで、切開に頼らず改善できるケースは少なくありません。
大切なのは、年齢ではなく、
いま、目の下と中顔面がどのような状態にあるかです。
治療が必要かどうかも含めて、
まずは「構造を知る」ところから始めていただければ安心です。
対症療法と“構造治療”の違い
ここでは、「今だけ整える治療」と「原因に向き合う治療」の違いを整理します。
① 対症療法(“いま”に合わせる治療)
- 脱脂
- ヒアルロン酸・脂肪注入
など、現在の見た目に合わせて影やボリュームを整える治療です。
短期的な変化を希望される場合に選択されますが、
原因となる層に合っていないと、戻りや不自然さにつながることがあります。
② 構造治療(“原因”に向き合う治療)
- 裏ハムラ
- PONO式裏ハムラ
- 裏ミッドフェイスリフト
- 皮膚再生療法(PRPF)
など、クマの原因となる“層”そのものに働きかける治療です。
浅い層から深層まで、
原因の深さに合わせて内部構造を整えることで、
- 「一時的に良く見える」ではなく
- 「構造が落ち着きながら、時間とともに自然な変化が現れてくる」
ことを目指します。
どちらが良い・悪いということではなく、
「今どうなりたいか」「どこまで原因に向き合いたいか」で選ぶ治療が変わる
というイメージで捉えていただければと思います。
治療が“必要かどうか”迷っている方へ
治療を急ぐ必要はありません。
ここまで読んでくださった方の中には、
「なんとなく気になってきたけれど、まだ迷っている」
「本当に今、治療すべきなのか分からない」
という方も多いと思います。
私は、治療を急いで決める必要はまったくないと考えています。
「いま少し気になる」
「いつかは治したいけれど、まだ迷っている」
という段階なら、様子を見てよいことも多くあります。
大切なのは、
まず「自分のクマがどの層から生まれているか」を知ること。
それだけで、
・いま治療すべきか
・まだ様子を見るべきか
が自然と整理される方も多くいらっしゃいます。
カウンセリングのご案内
── 治療を前提としない、「構造を知るための時間」です
ポノクリニック東京のカウンセリングは、
治療を前提とした場ではありません。
・いまのクマがどの層から生まれているのか
・本当に治療が必要なのか
・必要だとしたら、どの深さまで触るべきか
・いま治療すべきか、もう少し様子を見た方が良いのか
を一緒に整理していく時間です。
「まずは話だけ聞きたい」
「他院で受けた治療がなぜしっくりこなかったのか知りたい」
という段階でも、どうぞ安心してご相談ください。
※ カウンセリングは診察の一環として行っており、
治療の必要性や適応については、診察のうえ判断します。
自分に合う治療が分からない方へ
── このページを「地図」として使ってください
最後に、このページから「次にどこを見ればよいか」を整理しておきます。
私は、クマ治療において
「いきなり治療名を決める」のではなく、
「まず現在地を知る」こと
が何より大切だと考えています。
■ まず全体像を整理したい方
→ この「クマ治療総合ガイド」を最初から順番に読んでいただくのがおすすめです。
■ 治療ごとの内容を詳しく知りたい方
→ 各専用ページをご覧ください。
・脱脂(経結膜)
・裏ハムラ
・PONO式裏ハムラ
・裏ミッドフェイスリフト
・皮膚再生療法(PRPF)
■ 症例を見ながらイメージを持ちたい方
→ 症例一覧ページで、タイプ別・治療別の変化をご覧ください。
■ 自分のクマがどの層に当てはまるのか、一緒に整理したい方
→ カウンセリングにお越しいただき、構造の診断から一緒に進めていきましょう。
クマは、“治療名”からではなく、
構造を知ることから始まります。
気になり始めたときも、
治療を迷っている段階でも、
いつでもゆっくり考えていただければ大丈夫です。
そのための「地図」としてのページが、
このクマ治療総合ガイドです。
監修医師:芝 容平(ポノクリニック東京 院長)
・日本美容外科学会(JSAS)専門医
・日本形成外科学会(JSAPS)所属
・PRPF学会所属
